シンシナティ美術館のアジア美術コレクションは、米国で最も古いもののひとつで、インド、中国、日本、朝鮮半島、東南アジア、チベットの多様な文化を象徴する5,000点以上の作品を所蔵しています。コレクション中、最も包括的と言えるものは中国美術で、5,000年の歴史にまたがる1,000点近くの作品があり、多様なジャンルの中でも特に新石器時代の陶器、古代の青銅祭器と翡翠、仏教彫刻、絵画、屏風、版画、陶磁器、象牙・漆工・エナメル・金工品や家具などが挙げられます。
日本美術コレクションは約3,000点におよび、陶磁器、絵画、屏風、版画、武器と武具、漆工・金工、象牙細工やその他の工芸品が含まれます。これらは19世紀後半におけるシンシナティと日本の関係の年代記としての面からも、ユニーク且つ重要なコレクションです。
インド美術では、ヒンズー教・仏教彫刻を特筆すべきでしょう。これに加えて、主に北西インドのラジャスタンからもたらされた、15世紀から20世紀初頭のムガールおよびラージプート族の細密画約100点があります。