企画展 上方界隈、絵師済々 Ⅰ

December 17, 2019 to March 15, 2020

18世紀の上方の画壇は、狩野派、土佐派、文人画派、長崎派、円山派など、文字通り多士済々の様相を呈していました。中でも、円山応挙(1733-1795)の写生画は京都で大流行します。その後、応挙から教えを受けた呉春(1752-1811)と弟子による四条派は、写生画に情趣を加え、より親しみやすい画風を打出し、町衆たちに大いに受入れられました。
一方、商都として栄えた大坂では、独自の画壇が形成されていました。応挙とも関わった森狙仙(1747-1821)・徹山(1775-1841)の森派など、京都の動向に影響を受けつつ、大坂を拠点に活躍した絵師たちは多く存在します。同時に、古典の知識や教養を介さずに楽しめる四条派の絵画は、大坂にも伝わり人気を博しました。
本展では、円山・四条派を中心に上方画壇の展開に注目します。前期(2019年12月17日-2020年2月2日)は、円山派だけでなく他流派も含め京都で活躍した絵師たちを紹介します。後期(2020年2月4日-3月15日)では、京都からの影響をうけつつ、独自に花開いた大坂画壇の動向を、四条派に焦点を当ててたどります。

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開催場所

中之島香雪美術館

〒530-0005 
大阪府大阪市北区中之島3-2-4
中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階
Phone: 06-6210-3766