「ザ・トライアングル」シリーズ初回は、国内外で活躍するアーティスト・鬼頭健吾です。次世代作家への刺激となることを期待して、スケールの大きな空間構成を得意とし豊富な経験値と構想力を持つ鬼頭の新作を含むインスタレーション作品を展示します。2000年代から頭角を現し、日常的な素材を組み合わせたカラフルなインスタレーションで知られる鬼頭は、それでも常に「絵画」に立ちもどって、色彩の体験や光の考察を続けている、と言います。
本展では重層的にブリコラージュされたキャンバスによる「絵画」作品に加え、透過性のある着彩ガラス越しにモビール、蛍光灯、メッキ塗装をした石などによるインスタレーションを設置し、ギャラリー空間に独特な小宇宙を現出させます。
北西エントランスの《ghost flowers》(2020年9月6日まで)、また本館・光の広間のパブリック・アート《untitled (hula-hoop)》(2020年5月26日から9月6日まで)と併せて、色と光に満ち満ちた究極の軽さ(Full Lightness)をたたえる鬼頭健吾の世界をお楽しみください。
「ザ・トライアングル」は当館のリニューアルオープンに際して新設された展示スペースです。京都ゆかりの作家を中心に新進作家を育み、当館を訪れる方々が気軽に現代美術に触れる場となることをねらいとしています。ここでは「作家・美術館・鑑賞者」を三角形で結び、つながりを深められるよう、スペース名「ザ・トライアングル」を冠した企画展シリーズを開催し、京都から新しい表現を発信していきます。
※本展は3月21日(土)に開幕予定でしたが、新型コロナウイルス感染予防・拡散防止のため、会期を変更いたします。また、当面の間、「杉本博司 瑠璃の浄土」または「コレクションルーム 春期」を予約し入館いただいた方のみご覧いただけます。(光の広間で開催中の《Untitled (hula-hoop)》も同様。)