禅を超えて―ベールを脱いだ日本仏教美術

September 18, 2019 to January 5, 2020

初公開の作品を含めて50点以上の作品を集めた本展『禅を超えて』は、ニューアーク美術館の豊かな所蔵品の中から、1615年から今日に至る日本の後期仏教美術の絢爛たる「バロック的」作品をご紹介します。平安時代の稀少な作例や鎌倉・室町時代の作品も、当館のコレクションから出展されます。

絵画・彫刻・染織・仏具・漆工・陶芸など、全て仏教の盛んな実践において使用された作品が一堂に会する美の饗宴と言えましょう。

本展は、仏教の実践における(1)仏陀と菩薩(2)生と死(3)師と弟子(4)健康と財産という4つの側面を反映した構成になっています。殆どの作品が過去1世紀の長きにわたって非公開だったもの、また2018年に委託された現代作品である携帯用茶室を含めて、その他の作品は本展が初公開となります。

禅宗の美術のミニマリスムが前世紀中葉のモダニズムの美学と強く共鳴する一方で、日本仏教美術の多くは、絢爛豪華な装飾性と金・銀・漆・絹・磁器などの贅沢な素材の多用から、寧ろバロック的であると形容されるでしょう。

白と黒だけの水墨画とは対照的な、絹の天蓋の下の宝玉が散りばめられた庭園に建つ金色の宮殿に住まう煌びやかな天人のイメージ。これこそが、日本仏教美術の多くの作品に見られる最も顕著な特徴なのです。

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開催場所

ニューアーク美術館

ニュージャージー州ニューアーク市
アメリカ合衆国
The Newark Museum of Art
49 Washington Street
Newark,New Jersey 07102-3176
U.S.A.
Phone: +1-973-596-6544