江戸後期、四条派の祖となった画家「呉春」(1752~1811)は、京都で金座の役人を代々継ぐ、松村家に生まれました。初め与謝蕪村に師事して松村月渓と名乗り、俳諧や作画に才能を顕します。そうした中、ある年、妻と父とを続けて亡くす不遇に遭い、慰めようとする蕪村の勧めから、池田に移り住みました。池田の人々に親しく迎えられた月渓は、年が明け「呉服の里」と呼ばれた池田で新春を過ごす事を喜び「呉春」と改名します。後に、京都に戻ってからは円山応挙と親交を結び、四条派の画家達に慕われて多くの優品を遺しました。
本展では、池田市の市制施行80周年を記念し、池田に所縁の深い画家「呉春」の作品を特集して陳列します。池田の地で復活し、さらに豊かに育まれた、呉春の画業の変遷を追いかけてみたいと思います。
池田市制施行80周年記念
画家「呉春」―池田で復活(リボーン)!
September 14, 2019 to December 8, 2019
開催場所
逸翁美術館
〒563-0058
池田市栄本町12-27
Phone: 072-751-3865