「ポーの一族」や「トーマの心臓」といった不朽の名作によって1970年代の少女漫画黄金期を築き、今年デビュー50周年を迎えた漫画家・萩尾望都(はぎお・もと)。1975年に発表した「11人いる!」は、従来の少女漫画では類をみない本格的なSF作品として、当時の漫画界に衝撃を与えました。以降、「百億の昼と千億の夜」、「スター・レッド」といった卓越したSF作品を生み出し、2006年には「バルバラ異界」で日本SF大賞を受賞、さらに2012年には少女漫画家としては初の紫綬褒章を受章しました。
当館初の漫画展となる本展では、SF作品から選出した約400点のカラーイラストや生原稿を展示します。萩尾望都が紡ぎ出した、はるかなる異世界への旅を存分にご堪能ください。