この展示では、掛軸・木版印刷本・六曲屏風など、日本の主要な歴史的美術運動の一つである琳派の作品をご紹介します。17世紀に始まり今日に至るまで、琳派は鮮やかな色遣いと豪華な金の多用、強く様式化された模様やデザインで知られています。本展示でも多様な作品が陳列されているように、琳派に連なるアーティストたちはしばしば多種多様な分野で仕事をしました。
1920年に当館のコレクションに加わった《菊秋草図屏風》は、当館が初めて取得した日本美術品でもあります。この作品は、ワシントンDCの東洋美術品修復専門店・西尾スタジオによって9ヶ月を費やして修復・貼り直しをされた後の初公開となります。修復及び貼り替えは、住友財団の文化財維持・修復事業助成を得て行われました。
ギャラリー225は、アジアの美術とそれに関わる作品を定期的に入れ替えしつつご紹介する展示室です。「琳派の美」展は当館のアジア美術学芸員Philip Huによってキュレーションされました。
※セントルイス美術館は臨時休館中です。