1555年創業の名高い京友禅の老舗、千總が生み出した新旧のきものコレクションから、1600年代〜2000年代にかけて作られた14枚の作品を選んで紹介する、日本国外では初めてとなる展覧会です。現代の手描き友禅の婚礼衣装も同時に展示されますが、中でもニューイングランドの木々とウスターの7つの丘をテーマにしたウスター美術館の特注作品は必見です。作品で駆使された古典柄や新作デザイン、染め・繍いの技法には、今ではほんの一握りの職人たちのみが伝える技も含まれています。
「着物・クチュール」展は、日本の最高峰のきもの専門店の一つによる着物のデザインと製作の精妙さ、個性、そして職人芸を間近に見られる、又とない貴重な機会と言えるでしょう。