茶を飲むための茶碗は、16 世紀に茶の湯が確立する頃には天目類が多く使用され、その後中期には朝鮮半島製のもの、ついで備前や信楽などが使われるようになるなど、時代を経る毎に茶の湯で使われる茶碗の種類は増加していきました。
そして茶人達は中国製のものを「唐物」、朝鮮半島製のものを「高麗物」、日本製のものを「和物」と呼ぶようになり、また「和物」は主として産地により分類され、仁清や乾山など優れた名工の作品はその人物名で呼ばれました。
今回の展覧会では年代や産地によって様々な特徴・魅力を持つ茶碗を選りすぐり展示します。
実際に茶碗を「見て」、「知って」いただき、抹茶を飲むことをイメージして展覧会をお楽しみいただけたら幸いです。