日本の想い出
―スヴャトスラフ・リヒテル・コレクション

March 21, 2019 to June 19, 2019

“花の陰あかの他人はなかりけり”
――小林一茶

スヴャトスラフ・リヒテル記念館となった彼のかつてのアパートメントで開催される《日本の想い出》展は、このピアニストが最も愛した国の一つに捧げられています。リヒテルは1970年、大阪万国博覧会の為に初来日し、2度の公演を行いました。それ以来、彼は「日出ずる国」を何度も訪れています(最後の訪日は1996年)。旅を重ねる毎に、リヒテルはヨーロッパ人にとってはミステリアスな国だった日本の文化に傾倒し、また日本でも、最も崇拝され愛されるピアニストの一人として、彼の名は今も挙げられ続けています。
彼のアパートには、リヒテルがいかに日本に魅了されていたかの証がいくつも残されています。初来日で自ら持ち帰った藁製の自然な風合いの壁紙に始まり、ヤマハピアノ製のエレガントなピアノ・チェアー、日本刀を模した木剣、釜や携帯炉といった茶道具、古風な湯呑みや抹茶茶碗などです。中でも大変興味深いのが、彼が長年にわたって熱心に収集した非常に幅広い日本の陶磁器コレクションで、絵付け皿、一点ものの花瓶、酒器のセット、動物の置物に、沢山の民藝陶器などが含まれています。
本展では、リヒテルのコレクションから2点の葛飾北斎に加えて、プーシキン美術館所蔵の19世紀の巨匠による浮世絵の名品を展示します。

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開催場所

プーシキン美術館
スヴャトスラフ・リヒテルの家記念館

モスクワ市
ロシア連邦
Moscow, Russia,
Bolshaya Bronnaya Street 2/6,
Apt. 58, Floor 16
Phone: (+7) 495-695-83-46