「浮き世」を描く―ウェストン・コレクション浮世絵名品展

November 4, 2018 to January 27, 2019

「浮き世」―大都市ならではの娯楽の実態を生き生きと蘇らせる浮世絵の包括的な個人コレクションが、アメリカで初めて公開されます。

時は17世紀日本、繁栄を極める大都会、京・大坂(大阪)・江戸(東京)。そこに無くてはならない騒がしくも活気に満ちたエンターテイメントの中心地で生まれたのが「浮き世」です。遊郭、歌舞伎、季節ごとに催される祭―身分の上下を問わず、人々は浮き世の娯楽に興じました。当時の絵師は、そんな浮き世の流行を「浮世絵」と呼ばれる作品に活写しました。
過去25年に渡って、ロジャー・ウェストン氏は多くの著名な絵師による浮世絵の秀作・傑作を収集してきました。近世初期の日本の都会の遊楽風景を如実に映し出す浮世絵の持つ透徹した美しさをご堪能ください。

大量流通を前提として摺られた多色刷り木版画である通常の浮世絵と異なり、肉筆浮世絵は、葛飾北斎や喜多川歌麿など、版画で人気を博した絵師に直接注文して制作された一点ものの絵画です。屏風や掛物、絵巻、画集など、様々な形で賞翫された豪華でユニークな肉筆浮世絵からは、絵師の才能と卓越した技能とがダイレクトに伝わってきます。近年まで、これらの力強い絵は日本国外で収集されることが殆ど無かったため、その意味でもウェストン・コレクションの質と幅広さは大変特別なものだと言えるでしょう。

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