山種美術館 広尾開館10周年記念特別展
大観・春草・玉堂・龍子―日本画のパイオニア―

August 31, 2019 to October 27, 2019

このたび山種美術館では広尾開館10周年を記念して、近代日本画を代表する4人の画家、横山大観(よこやまたいかん)(1868-1958)・菱田春草(ひしだしゅんそう)(1874-1911)・川合玉堂(かわいぎょくどう)(1873-1957)・川端龍子(かわばたりゅうし)(1885-1966)の作品を一堂に展示し、ご覧いただく展覧会を開催します。

大観・春草・玉堂・龍子はいずれも、伝統をふまえながら新しい時代に即した絵画を模索し、日本画の発展を導きました。一方で、彼らの主な活動の場は異なっています。大観と春草は日本美術院において、さまざまな技法や表現を試み、革新的な日本画を生み出しました。玉堂は官展を中心に活躍し、日本画における風景表現に新境地を拓いています。また、龍子は、再興日本美術院を脱退して自ら主宰する青龍社を創立、大画面の迫力ある作品を発表して画壇にインパクトを与えました。これら4人の画家に焦点をあて、彼らの画業をたどりながら、近代日本画の歩みを振り返ります。

さらに、晩年の大観・玉堂・龍子の3人による松竹梅展(1955-1957年、画廊・兼素洞で開催)にも注目します。松竹梅展は当館創立者・山﨑種二の希望により企画された展覧会です。種二は彼らと交流を重ねながら作品を蒐集していました。

本展では、当館所蔵の松竹梅展の作品を全点展示するとともに、南画とやまと絵を融合させた大観《作右衛門の家》、光や空気の描出に挑んだ「朦朧体(もうろうたい)」の代表作である春草《釣帰(ちょうき)》、田園の情景を生き生きと表した玉堂の《早乙女》、第1回青龍展に出品された記念碑的な龍子《鳴門》など、山種コレクションから各画家の珠玉の作品をご紹介します。近代日本画のパイオニアとして画壇を牽引した、大観・春草・玉堂・龍子の競演をお楽しみください。

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