800年にも及ぶ喫茶の歴史の中で、今日まで大切に伝えられ、茶席で用いられている茶碗。茶の湯の茶碗は、様々な茶道具の中でも、点前で果たす役割が特に大きいものです。中国で焼かれた天目や染付などの唐物、朝鮮半島でつくられた井戸や伊羅保などの高麗、日本独自の楽茶碗や色絵付の施された和物など、茶碗は、時の茶人の求めに応じて変化、発展を続けてきました。また茶碗には、地名や所蔵者の名を反映したものや、趣きのある銘が付けられたものがあり、今も茶席で生かされています。
本展では、当館のコレクション約50点の茶碗について、日本の茶の湯で用いられた背景や、伝来、銘の由来などについてご紹介します。
茶の湯の茶碗
May 23, 2020 to July 19, 2020
開催場所
香雪美術館
〒658−0048
兵庫県神戸市東灘区御影郡家2丁目12-1
Phone: 078-841-0652