メアリーが愛した春信、歌麿、写楽、北斎、広重初めての里帰り
アメリカ・オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館には、メアリー・エインズワース(1867-1950)が約25年にわたり集めた1500点以上の浮世絵版画が所蔵されています。明治39年(1906)の来日を機に収集が始まったこのコレクションは、貴重な初期浮世絵も多く、今のところ世界で1点しか知られていない作品も含まれています。コレクションの過半数を占める歌川広重、世界的にも人気の高い葛飾北斎のほか、菱川師宣や鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽といった六大浮世絵師が揃い、浮世絵の歴史を辿ることもできます。
当時から目利きの米国女性として知られた彼女のコレクションですが、これまでアメリカでもほとんど紹介されたことはありませんでした。本展では珠玉の200点を選りすぐって日本で紹介する初めての里帰り展です。