江戸浮世絵の黄金時代
The Ukiyo-e 歌川派―豊春から国芳、広重まで

September 20, 2019 to October 27, 2019

本展は、浮世絵史上、最大の画派として栄えた「歌川派」の代表的な絵師たちを特集する展覧会です。まず大きく注目するのは、歌川派の開祖として知られる歌川豊春(1735-1814)です。豊春の「浮絵」や肉筆美人画を特集し、歌川派の確かな地盤をつくった開祖・豊春を詳しく紹介します。豊春については、近代以降に着手された史資料類の研究によって、豊後臼杵(現大分県臼杵市)の出身説が提唱されました。本展では謎の多い豊春のバックグラウンドについても検証します。
開祖豊春を筆頭に、その優れた弟子として同派の中興を担った豊国(1769-1825)と豊広(1774-1830)、さらにその門下から出て傑出した才能を示し、幕末の浮世絵界をリードした国貞(1786-1865)、国芳(1798-1861)、広重(1797-1858)、また同派のライバルでもあった葛飾北斎(1760-1849)や喜多川歌麿(1753?-1806)の紹介も含め、美人画、役者絵、武者絵、風景画など、さまざまなジャンルの浮世絵を展示します。
本展において、各時期を代表する歌川派の天才・奇才の絵師たちの作品を系統的にご覧いただくことによって、現代においても、決して輝きを失わない浮世絵芸術の粋をご堪能いただきます。開祖豊春から幕末の国芳・広重まで、浮世絵界の最大画派「歌川派」の絵師たちの卓抜なデザインや華麗な色彩に注目しながら、その美的特質をじっくりご鑑賞いただきます。

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開催場所

大分県立美術館

〒870-0036
大分県大分市寿町2-1
TEL:097-533-4500