鉄とコンクリート―東京の近代化と建築

September 21, 2019 to November 17, 2019

17世紀から19世紀後半にかけて「江戸」という名で知られた日本の首都ほど、浮世絵の中で微に入り細に入り徹底的に記録され尽くした都市はまず他に類を見ません。にもかかわらず、1868年以来、「東京」と改名された町の建築は急激に進化しました。1872年に銀座界隈の殆どを跡形もなく破壊し尽くしたいわゆる銀座大火の後、明治政府はこの地区を、ジョージアン様式の煉瓦造りの建物が立ち並び、西洋風の大通りには隈なくガス燈が灯る商業地区へと大改造してのけました。隅田川に架かる吾妻橋は、1887年にアール・デコ様式のトラス橋へと架け替えられ、その2年後には、設計者のルーツであるドイツの伝統を反映したモダニズム様式の東京駅がデザインされました。

20世紀に入り、東京の都市再生は二度の壊滅的な被害を経て急ピッチで進みます。1923年の関東大震災の翌年、東京の地下鉄網が営業を開始し、日比谷公園にゴシック様式の市政会館が落成し、築地本願寺はインドの伝統様式を大胆に取り入れて再建しました。同様に、戦後の復興期には東京タワーが聳え立ち、都市全体を網の目のような高速道路が覆います。これら全ての建築物がコスモポリタンな輝きを放っても、伝統的な木版画の手法で捉えた東京の街は、19世紀に歌川広重(1797〜1858)をはじめとする風景画家たちが描いた「名所絵」を彷彿とさせるかもしれません。

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開催場所

ホノルル美術館

ハワイ州ホノルル市
アメリカ合衆国
The Honolulu Museum of Art
900 South Beretania Street
Honolulu, Hawaii 96814
Phone: +1-808-532-8700