夏期展 樂焼って何だろう?
茶碗 肌 ぬくもり

July 6, 2019 to August 18, 2019

ゴツゴツ。ザラザラ。
ブツブツ。ツルツル。

茶碗の肌は、色々な表情を持っている。
お湯で温め、湿り気を含んだ土の感触。
手で触れる。
ほんのり人肌に温められた茶碗、
唇に触れる。
抹茶の匂いが優しく通りぬける。
あなたのために点てられた一服の茶、
ほんのり温かく、心を満たす。

樂茶碗は、硬く焼き締めずに土の柔らかさを残している。
ろくろを使わず手びねりという技法でつくる。
人の手の柔らかさが息づいている。

樂家初代長次郎より始まった焼物、「樂焼」。
そこには千利休の侘茶への意識が色濃く現れている。

今回の展観では、樂茶碗の柔らかい肌が持つ表情を通して、そこから樂茶碗の特徴の1つでもある、「ぬくもり」を感じて頂く展観となっています。
堅い・柔らかい・厳しい・優しいなどなど茶碗がまとう表情を感じてもらえれば幸いです。

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開催場所

樂美術館

〒602-0923
京都市上京区油小路通一条下る
TEL:075-414-0304